2011年10月25日

スイス時計の祝祭がまたやってくる


ファッションやクルマの世界と同じように、ブランドが一堂に会して新作を発表するイベントがある。毎年春にスイスのバーゼルとジュネーブで開催される国際的な時計フェアである。

長い歴史を誇るバーゼルのフェアは、現在「バーゼルワールド」と呼ばれ、膨大な数の時計とジュエリーのブランドが出展する。一方、通称「ジュネーブ・サロン」と呼ばれるフェアは、正式名称が「S.I.H.H.」。これはフランス語で「国際高級時計展示会」を意味する。ほかにも、フランク・ミュラーを中心とするウォッチランド・グループが開催する「W.P.H.H(これも、世界高級時計展示会といった意味)」や、フェア会場以外でブランドが独自開催する発表会などが目白押し。筆者も、フェア取材は今年で14回を数えるが、主要なブランドをひと通り見るだけで、約2週間のスイス滞在日程があっという間に過ぎてしまう。

見所は新作時計だけにとどまらない。期間中にさまざまなブランドが開くパーティやイベントも興味深い。驚くような演出でブランドの世界観や新製品の個性をアピールするこうした催しを楽しみにしている人々も多い。フェアは、もちろん重要な商談の場であるが、一丸となって盛り上がる、年に一度の祝祭ムードも、スイス時計フェアには不可欠のものだ。



Posted by Romega at 18:35│Comments(0)
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