2011年11月11日

ドゥヴィット時計


ブランドのオーナー兼社長を務めるのは、ジェロームナポレオン ドゥ ヴィット氏です。その名が示すとおり、フランスの英雄ナポレオン ボナパルトの末裔にあたる人物です。本業は投資家ですが、無類の時計好きであった彼は、著名な独立時計師セドリック ジョナーに投資し、自宅の敷地内にアトリエを設立しました。
だが、もともと彫金師であったセドリック ジョナーの醍醐味は、ケースのデコレーションをはじめとする外装部分にあり、内部には汎用ムーブメントを搭載していました。さらなる本物の時計製造を志向したジェローム氏は、セドリック ジョナーを手放し、自らの名を冠したブランド「ドゥ ヴィット」を立ち上げました。
そして、2003年のバーゼルフェアで、トゥールビヨン、ミニッツリピーター、パーペチュアルカレンダー、スプリットセコンドクロノグラフ、バイレトログレードを、ひとつのムーブメントに収めた「グランドコンプリケーション」を発表。日本円にして約1億円の高額モデルだったが、限定5本すべて完売した。
その後、ドゥヴィットには、クリストフクラーレ、ルノーエパピ、F.P.ジュルヌなどの有名サプライヤーや高名な時計師が参加し、革新的な機能を搭載したハイエンド機を次々と生み出していきます。特に同社を代表するモデルは、2005年に発表したデファレンシャル トゥールビヨンです。これはサテライト状に配した歯車により、最小限の回転でゼンマイを巻き上げる独自のメカニズムを有していました。また、2006年に発表したフォースコンスタンス トゥールビヨンも評価が高く、常に均一なトルクを保つためのユニークな仕掛けが施されていました。
その複雑性もさることながら、同社ではこれらのモデルにさまざまなデザイン的バリエーションを与えることで、毎年ユニークなウォッチメイキングを披露してくれました。今後もジェローム氏の指揮のもと、一流の時計師集団が生み出すプロダクトに期待が寄せられます。
ドゥヴィットはスイス時計ブランドですが、各素晴らしい素材の融合で、人々に古典美を感じさせるとともに、現代的雰囲気もあふれています。



Posted by Romega at 18:37│Comments(0)
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