2011年11月15日

腕時計の簡単手入れ法 その3


自動巻きムーブメントも動くし、誤差は1日に5秒程度と非常に良好で、また、独特のプッシュボタン切り換え式デイデイト・カレンダーも問題なく機能する。約30年も使わずにいたにもかかわらず、メカは健在のようだ。しかし、ケースもガラスも悲惨なほどキズだらけであった。まずは、歯ブラシで全体の汚れを落として布で拭き、続いてステンレススティール・ケースを、先にあげた研磨剤入りクロスで丁寧に磨いた。角形ケースの細かなサテン仕上げの部分は、そっと擦りながら慎重に磨いた。少しずつキズが目立たなくなって表面が滑らかなり、輝きがだんだんと増していく様子を目にして、我ながら感動を覚えた。

問題は風防のアクリルガラスである。大きなキズが目立ち、修復不可能かと諦めかけたが、イチかバチか荒療治を試みることにした。まずは目の細かいサンドペーパー(1000番)を使って思い切り擦ってみた。キズは浅くなったものの、案の定、ガラスは白く曇り文字盤もよく見えなくなってしまった。そこで再び研磨クロスの登場である。サンドペーパーの擦りキズを磨きクロスで今度は取り除こうと考えたのだ。するとどうだろう。みるみるガラスの白濁が取れて透明感が甦ったのである。



Posted by Romega at 18:32│Comments(0)
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